沖縄からみえる世界   地球・生命・宗教・先住民

人間が誕生し20万年が経つ。12万5千年前より火の利用を始め、10万年前にアフリカを出たと言われている。そして、5千年前にエジプト、黄河をはじめとする初期の文明が起きた。それから約2800年前になるとローマ時代が始まる。 つい250年前に産業革命が起きると、地球・環境・生命・宗教・先住民へ大きな影響を与え始める。西暦2017年の現在より、過去、未来を考える。

那覇アメリカ軍港の浦添西海岸移設

那覇市長選挙が始まっている。

浦添西海岸

 

今年も異常気象のニュースが世界各地から聞こえている。

1980年代、既に科学者達によって警鐘は鳴らされていた。

88年、気候学者のジェームズ・ハンセンは米上院公聴会に呼ばれ、次のように発言している。

「地球は温暖化している。温暖化の原因は大気中の二酸化炭素濃度の上昇であり、これは99パーセント人間の活動によって引き起こされたものだ。このまま放置すれば、近い将来には地球全体で危機的な温度上昇を招くことになるだろう」と。

 

この数年、世界各地の若い世代が声をあげ、地球レベルで気候危機の問題が強く認識されるようになった。

そして沖縄県も気候非常事態宣言を出した。

 

地球温暖化を含む気候変動というのはCO²排出の問題だけではない。

産業革命を機に人類の営為が生態系循環のバランスを崩し続け、自然の生態系だけではバランスが維持できなくなり、因って既存の生命体の中で著しい環境の変化に適応できない種が絶滅する事で、種同士の相互依存関係の上に築かれていた絶妙な生命のバランス(Web of Life=生命の網)が崩れてしまい、人智の予測を超える現象が起きてくるだろう。

仏法ではこの理(ことわり)を因果(いんが)応報(おうほう)という。

 

今年は沖縄の施政権が日本に返還されてから50年の節目の年である。

日本政治の沖縄に対する“基地か経済か“の揺さぶりから未だ抜けられていない。

経済発展=幸せが妄想であることは近年いよいよ証明されてきているはずなのに…

又、沖縄の海が埋め立てられようとしている。 

子供達にどう説明するつもりだろう?

「しかたないんだ~だから」と言って良いのだろうか?

 

アインシュタインは言った「同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という」と。

なぜ沖縄が新しい米軍基地の為に海を差し出さなくてはいけないのか?

こんな不条理が続いていいのか?

 

来る那覇市長選挙の両候補者は那覇軍港移設容認だという。

私はこの“容認”という言葉が腑に落ちない。

両候補とも那覇軍港が返還されて跡地利用することに価値を見出しているのだろう。

浦添の海を埋め立てる事に賛成しているとは思わない。

 

ぅんめー・たんめーのじんぶんを忘れたら沖縄の未来はどうなる?

私達は海に生かされてきた。海は私達の母であり私達と一体であることを、次の世代にも教えよう。海にふりかかる事は全て、次の世代の身にもふりかかる。海を傷つける事は子供達を傷つける事なのだと。

祈りと感謝と畏敬の気持ちと共に。