台東に住む友人の家に泊めてもらった。
彼女は台北近くの生まれだが、台東に移住した。
彼女の言うには、都会の人達が台東近辺の田舎に移住してきている、という事。
台東は先住民が住む地域。卑南族(beinan) 彼らの言葉でPuyumaという人々の集落に住んでいる。自給自足の生活を目指し、手作りの生活を送っている。
台東から北へ車で一時間。アミ族の地域に入る。
この日は、アミ族の入り江をリゾート開発から守るプロテストを見に行った。
写真の奥に見える赤い屋根の建物はホテルだが、地域の反対?かなにかにあい、営業していない。このホテルを経営している企業がアミ族の入り江のリゾート開発を狙っていると言うこと。
台湾の東海岸は切り立っている。
アミ族のおじいちゃんに出会った。
日本語が少し話せる。
現在は83歳位だっただろうか、子どもの時は日本語だったが、まだ小さな時に日本が台湾から出て行ってしまって、日本語もちゃんと学べなかった、と嘆いていた。
多分…日本が敗戦して出て行った後は台湾は混乱していたし、学校に行けなかったのかもしれない。行けたとしても、中国から逃げてきた、国民党政府のもと日本語が学べるはずもなかった事と思う。
この家はおじいちゃんが昔、商売していたときの建物。
今は、若い移住者が田圃や畑をやりながら、生活している。味噌や醤油も自分で造っている。
それを見て、アミ族のおじいちゃんは、「そんなことしないで何か商売すればもっと儲かるのに、なんでそんなに大変なことするんだ?」といぶかしげ。
台北から向かった台東は、楽園のようだった。
多くの若者達が移住してくるのも頷ける。