分かってはいたが、衝撃的な記事が沖縄タイムスの新聞に載った。
BEGIN、モンパチ、マブヤーも CIAが沖縄の音楽などを分析 世論研究の解説書 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
沖縄では基地内のフェスやイベントが定期的にあり、結構県民に人気がある。
若い世代はアメリカ=カッコイイ位の感じだろう。
また、私くらいの年齢(34)になれば、基地内はどうなっているんだろうという興味心も手伝って行ってみたくなる。以上の理由で多くの県民が行く。
また基地内には米軍関係者家族用の小中高の学校があり、大学も4つもある。
そして沖縄県民は留学可能だ。
また学生たちは基地内の英語教室へも行く。
その他、各地域で様々な文化交流が行われている。
こう見るとかなり多くの県民は米軍と時間を共にしているようだ。
ここで問題なのは、米軍と住民の交流はCIAやアメリカ国防省によって推奨され、米軍の継続的な駐留の道具、作戦とされていることだ。
県民と交流する米軍人・軍属は多い。
米軍も私服になり、家に帰れば、私達と同じような生活がある。
そう、両者は沖縄で仲良くやれるし、人間関係もうまくいくだろう。
しかし、県民が仲良くするのは、沖縄に居る米軍だ。中東などの戦場に居る米軍人ではないのだ。
米軍の存在の意義はなんだろうか?
米軍は何のために沖縄や日本,韓国、世界100カ国以上に基地を持っているんだろうか?
かつて日本軍はアメリカ軍に降伏し南西諸島等を取られた。
東西冷戦の脅威に備え、アメリカは沖縄や日本の米軍基地を戦後もハーグ陸戦法規に違反するような形で維持されてきた。
そして、日本は軍事物資をアメリカに売る事で戦後の経済的繁栄を成し遂げた。
さらに最近の戦争ではシリア、イラク、アフガン等の戦争に沖縄の米兵は出撃している。
自分の島にある基地から世界各地へ戦争に行く。
それなのに、何故人々は反対しないんだろう、止めようとしないんだろう、そして、何故怒らないのだろうか?
日本人、沖縄人は怒ることを忘れてしまったのだろうか?
怒っているのはほとんど60代以上の大人たちだ。
何故、若い世代は怒るということをしないんだろうか???
とは言うものの、私もその怒らない世代の人間である。
怒らないことは良いことであると今まで思ってきたが、怒らないということは不自然な事であり、健全ではないように最近では思う。
例えば、仏陀やイエス・キリストなど聖者達は喜怒哀楽を超越した境地に居るものかもしれないが、彼らだってその境地に至るまでは、喜び、怒り、哀しみ、楽しみ等の感情に振り回され、悩まされたはずだ。
今の若い日本人の私達の様に最初から怒りの感情が極力表に出てこない事態というのはやはり、不自然に思う。
怒りで問題を解決する事は難しいが、怒りや疑問が問題解決に取り組むためのきっかけになる。
何故私達の世代は怒らなくなってしまったんだろう?
私達は人として欠陥なのか?
危惧するのは、今の若い世代が、アメリカ軍の実像を知らずに、友達感覚でつきあってしまうことは、政府に上手に使われてしまうのではないかと心配だ。
CIAはもちろんそこから米軍に対する住民感情を操作できるだろう。
実際、辺野古の座り込みに若者はほとんど来ない。
怒ることがなくなった世代。
10年後、20年後、どうなるのだろうか?