沖縄の基地問題で問われているのは本当は本土の日本人である。
辺野古埋め立ての土砂の八割は本土から、西日本からやって来る。
辺野古の埋め立ての推進者は日本政府であり、アメリカ政府である。そして、全ての日本人はその当事者である事を忘れてはいけない。
本土で護憲運動を行い、9条を守る運動をしても、日米安全保障条約と日米地位協定によって沖縄は苦しみを背負い続ける。
日米安保とは=米軍の望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ、駐留させる権利である。
地位協定とは=米軍人・軍属日本国内での権利(憲法や法律に縛られない)である。
これが日本とアメリカの関係である。
そして、島の至る所に基地があり、そこら中で訓練する米軍の被害を被るのが沖縄である。不平等条約の犠牲者は本土の日本人ではなく、沖縄本島の人々となる。
此所に沖縄と本土の差がうまれる。
辺野古の現地では...
県民同士、日本人同士が対立させられているのは良くない、という想いは皆同じだ。
それでも、島の未来を、命の海を、軍隊の犠牲者を、見過ごせない。
毎日キャンプ・シュワブへ行き、辺野古の米軍新基地の工事車両を入れないためにゲート前に座り込みをし、警察に強制排除される日々を生きていると、なにか此所に来ない人達との間に大きなギャップができてしまうように感じる、それは私だけではないと思う。
連日体を張っていると、何故もっと多くの人が此所に来てくれないのかと、いつも心の何処かで思ってしまう。
出口の見えない問題に、多くの県民は基地の問題に消極的になっている。
貴方は危機感を感じているだろうか?
国の様相がどんどんおかしくなってきていることに。
この国には1億2649万人の人間が住んでいる。
南の端っこの島の沖縄には144万人の人間が住む。