2004年の座り込み開始から5000日が経った。
13年という月日は短くはない。
この間、沖縄戦を経験したものたちはどんどん亡くなっていった。
沖縄戦は72年前。当時の記憶がはっきりしている人達は今、80歳以上だ。
沖縄県民が日本本土の人に対して戦争と平和についての意識が高いのは、泥沼の地上戦と戦後の米軍統治だ。朝鮮戦争に始まり、ベトナム戦争、そして近年の中東の戦争も沖縄の米軍基地は活用されてきた。沖縄県民にとって戦争は本土の人間よりも身近なものだった。
戦争につながる全てのものに反対してきた世代が少しずつ居なくなっていく。
戦争行為がゲームや映画などによってかっこよく描かれれば、人は容易に戦争を肯定するようにもなるだろう。
戦争によって今も苦しむ人がいる事実と、日本社会はその戦争と全く無関係ではないことをよく理解しなければならない。
日本で72年前に終わった戦争は現在も同じ空の下起きている。そして、そこにはもちろん苦しむ人間達がいる。